「楽しむきっかけに」　林家染左さん、宝塚第一小で授業　／兵庫

毎日新聞2018年7月18日　地方版

扇子を箸に見立ててうどんをすする仕草を披露する林家染左さんと男子児童＝兵庫県宝塚市の市立宝塚第一小学校で、石川勝義撮影

　宝塚市出身でＮＨＫ連続テレビ小説「わろてんか」で落語を指導した落語家の林家染左（そめざ）さん（４６）が１７日、同市立宝塚第一小学校の国語の古典の時間に落語の授業を行い、５年生約１９０人が学んだ。

　染左さんは江戸時代に生まれた落語の歴史を説明。手拭いを本に見立てたり、眉を上下に動かして文章を目で追っているように見せたりし、聴き手の想像力を働かせるための仕草を紹介。子どもたちも扇子を箸に見立ててうどんをすする仕草に挑戦した。染左さんが落語の演目「動物園」を披露すると、大きな笑いに包まれた。

　落語は２回目という海賀慶太さん（１０）は「前に聴いた時は難しくてよく分からなかったが、今回は子ども向けにしてくれたのか、面白かった」と喜んだ。染左さんは「子どもの頃は他にもたくさん楽しいことがあると思う。今日の授業が３０年後に落語を楽しむきっかけになればうれしい」と話した。【石川勝義】